こんにちは!mikanです。
前回は傷跡の基礎知識についてお話ししました。
今回は、私が実際に行っている傷跡ケアについてお話しします。実際の傷跡の経過は前回の記事をご覧ください。
傷跡テープ
傷跡テープには様々な種類があり、選ぶのに迷ってしまいますよね。私が使用しているテープとその効果についてご紹介します!
傷跡テープを貼る目的
まず、傷跡テープを使用する主な目的について説明します。
- 傷に張力をかけない
傷跡に張力がかかると、傷が盛り上がりやすくなり、ケロイドや肥厚性瘢痕の原因となります。テープを貼ることで、傷にかかる張力を均一に分散し、傷の引き締まりを助けます。 - 傷の保護
外部からの刺激や摩擦を防ぐために、傷跡を保護します。また、傷に対して上からの圧力をかけることで、傷の盛り上がりを予防します。特に、動きの多い部分の傷跡には効果的です。
使用している傷跡テープとその効果
私が使用していたことのあるケア製品は、マイクロポア、アトファイン、ステリストリップテープ、メピフォームです。それぞれの使用感について詳しくお伝えします。
マイクロポア
その名の通り、小さな穴が開いたテープです。安価で続けやすいです。
貼り方のコツ
- 垂直に貼る
傷跡と垂直に貼ることで、張力が傷の盛り上がりを防ぎます。 - ジャバラ状に重ねる
半分ほど重なるように貼り、上から下へと貼っていきます。これにより、シャワーでも剥がれにくくなります。
貼り替えの頻度
- 1週間に1度
自然にはがれてくるのを待ちながら、刺激を最小限に抑えるために張替えの回数は少なめにしています。
はがす時のポイント
- テープをはがす方向と逆に皮膚を押さえることで、痛みを軽減しながら簡単にはがせます。
- 濡れた状態では接着剤がベトベトになり剥がれにくくなるため、入浴前に剥がすのがおすすめです。
- 剥がれにくい場合は、テープ剥離剤を使用することもあります。ただし、使いすぎると皮膚にダメージが出る可能性があるため、慎重に使用してください。
注意点
マイクロポアは小さな穴が開いているため、上から保湿クリームや炎症止めの軟膏を塗ることができます。しかし、私の場合は傷がウェットになりすぎて逆に状態が悪くなったため、テープ単独で使用していました。
アトファイン
アトファインは傷跡専用のテープです。効果はマイクロポアと似ています。
メリット
- 張替えが楽
マイクロポアのように小さく切る必要がなく、簡単に貼り替えられます。また、はがしたときにべたつきが残りにくいです。 - 見た目が自然
肌に馴染みやすく、目立ちにくいのが特徴です。心電図を取る際など、看護師さんに見られても恥ずかしくありません。
デメリット
- マイクロポアよりは少し高価ですが、その分使いやすさが魅力です。
ステリストリップテープ
ステリストリップテープは、術後すぐに使用する滅菌されたテープです。開腹手術後に少しだけ使用していましたが、以下の理由から他のテープに切り替えました。
特徴と使用感
- 滅菌済みで安心
術後すぐに使用できるため、感染リスクを低減します。 - 即効性の保護
傷が開いている初期段階での保護に最適です。
利点
- 傷跡を早期に保護し、清潔な状態を維持します。
欠点
- 価格が高い
ステリストリップテープは他のテープに比べて価格が高めです。 - 特定の用途に限定
傷が閉じた後は必要性が薄れるため、使用頻度が減少します。
使用経験
開腹手術後に少しだけ使用していましたが、価格が高く、傷が閉じた後に滅菌テープを使わなくても良いと思ったため、マイクロポアに切り替えました。張替えの際にかさぶたが取れたときなど、気分的にステリストリップテープを使用することもありました。しかし、傷口を清潔に保っていれば、マイクロポアで十分な保護ができると感じています。また、切り傷にも使用できるため、予備として持っておくと便利です。
メピフォーム
メピフォームは、シリコンジェルシートの一種です。傷跡ケアにおいて、シリコンジェルシートは非常に効果的なアイテムとして知られています。私が使用したメピフォームについて、その特徴や使用感をご紹介します。
メリット
- 保湿効果
メピフォームの最大の利点は、優れた保湿効果です。毎日剥がして傷口を洗う必要がありますが、このシリコンジェルシートは傷をしっかりと保湿し、乾燥から守ってくれます。保湿が十分に行われることで、傷の治癒が促進され、瘢痕の形成を抑える効果が期待できます。 - はがしやすさ
メピフォームのもう一つの大きな利点は、すぐにはがせる点です。これは非常に便利で、形成外科を受診する際など、特定の日にテープを貼らないといけない場合にも安心です。テープが簡単に剥がせるため、急な予定にも対応しやすくなります。
デメリット
- 毎日傷口を洗う必要がある
メピフォームを使用するには、毎日傷口を剥がして洗う必要があります。これは時間がかかり、日常生活の中で少し手間が増える原因となります。
使用感
メピフォームを毎日貼り替えるのが少し面倒に感じてしまいました。特に、日常生活の中で頻繁にテープを貼り替えるのは時間がかかり、手間が増えると感じました。また、私の傷はウェットになりやすい性質があり、メピフォームは合わないと感じました。そのため、私はあまり頻繁にメピフォームを使用することはありませんでした。
傷跡の薬について
傷跡ケアには、テープだけでなく薬も重要です。私が使用している薬についてご紹介します。
ヒルドイド
お腹の傷が成熟瘢痕になり、テープを貼らなくなった時に使用し始めました。
効果
- 保湿
乾燥を防ぎ、皮膚の柔軟性を保ちます。 - 血流改善
血流を良くして傷の回復を促進します。
使用方法
ベトベトするのが嫌だったため、ローションタイプを購入しましたが、結局べたつくため軟膏タイプの方が使いやすかったです。
バイオオイル
ビタミンA(レチノール)を含むオイルです。
効果
- ビタミンA
傷の治りを早め、肌の再生を促進します。
使用方法と注意点
- バイオオイルの容器が透明なため、光や熱でレチノールが分解しやすいです。そこで、小さい褐色ビンに詰め替えて、使わない分は冷蔵庫で保管し、使う分だけ取り出して使用しています。
- 効果についてはまだはっきりとは分かりませんが、一応、毎日お腹の傷に塗るよう心がけています。
まとめ
傷跡ケアは、テープや薬をうまく組み合わせて行うことで、見た目だけでなく痛みやかゆみも軽減できます。私自身の体験を通じて、どの製品が自分に合っているのか試行錯誤しながら、少しずつ回復してきました。同じように傷跡に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!
次回は実際の傷の経過について詳しくお話ししますので、お楽しみに!